♥恋と事件簿♥



「相変わらずだね、叔父さん;;」



「お陰で寿命が延びましたよ;;」



地下駐車場に入り、七星と冷や汗を流しながら先頭に立って非常階段のドアを開けた。

ヒールの音に気を付けながらも、ブーツの為、脱げる心配はせずに歩みを進めて、1階へと辿り着いた。

少しだけ開いた扉からの状況を報告させ、2階へと上がる。

SATとSITが突入した合図となる、ガラスを破る音がするまで、物音だけじゃなく、息使いにも気を使って待機。

イヤフォンから聞こえる無線からの情報も確認しながら、私たちはガラスが割れた音を確認して突入。



「「「『え……?』」」」



だが、向かい合うのはSATとSITの混合部隊で犯人の姿はなし。



『は……さま……れ……た……』



その代わりに聞こえたのは、無線と無線を繋いでるせいか、雑音が混じり、電波もおかしい斗真の声。

SATとSITの部隊を水瀬部長と非常階段から3階へ向かうように指示し、私は七星と止まってるエスカレーターを駆け上がった。

3階はレストラン街で、4階が展望ラウンジと職員スペースとなってる。
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