♥恋と事件簿♥
男としてだけじゃなく、刑事としての成長を垣間見えた瞬間、私は斗志樹と斗真と微笑み、頷き合った。



「でも、これだけは、1人の人間として言わせてくれ」



「…………?」



「何よ……」



「ナナさんは美人だよ。仕事も出来る女性だと思うよ?」



「それが、何……」



「でも、美人で仕事の出来る女性の一番は、愛依ちゃんである事だけは覚えとけよコンチキショー!!」



「「「『…………;;』」」」



「……負け犬の遠吠えか?;;」



「口に出すな、斗真;;」



「厭味だよな、彼女にとって;;」



「厭味も通じないような、豪腕な女のようだけどな;;」



「言えてる;;」



それを元カノに言える斗志樹も斗志樹だけど、何はともあれ、七星はよく頑張った。

殴り返す事なく受け止めた懐は、人間としても大きくなってる証拠。

斗真もだけど、弟としてしか見てなかった。



「とっ君の奥さん」



「な、何か;;」



「お幸せに」



「はぁ……」



「何て言いたくないから、離婚されないように。斗志樹って、いつも1に仕事、2に親友だから」



「どうもー……。ん?;;」



「……親友って、悠呀か」



…ちょっと待ってよ!;;
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