♥恋と事件簿♥
「あ……;;」
七星は知ってる。
私がキレると関西弁になってしまう事を。
父親が関西人なだけで、関西育ちではない都会の外れにある小さな街育ちなのに、こんな時だけ出てしまう。
「人様に銃口を向けて、クソガキがどつかれたいんかッ!!」
ーードンッ
「もう蹴飛ばしてるし;;」
私は男を蹴飛ばし、呆れてながらグチグチ言ってる七星の手を捻り上げ、銃を離させた。
「俺の右手がぁ……;;」
「誰のせいと思ってるんや」
…ふざけやがって。
命を無駄に危険に、晒させるんじゃねぇよ!
「すいませんでし……」
「――…?」
「しゃがめ――ッ!!」
ーーパン…ッ
…っ……!!!!
背後に違和感を感じ、私に謝ろうとしてた七星と目が合う。
課長の声と同時に、私に黒い影が覆い被さる。
顔だけ上げれば、課長が肩から血を流しながら私を擁護していた。
「もうっ!!何で庇ったんですかっ!!」
ポケットからハンカチを出して、課長の肩口を縛って止血。
課長は「勝手な行動してキレるな」と、私から離れた。
斗真たちに捕らえられた男は、意気消沈とも言える姿で、連れられて行く。
「……山下。銃弾を抜け」
「え……俺が?」
「肌身離さず持っとけよ」
「…………っ」
悠呀から聞いた事のある、本庁での伝説。
誰かヘマした相手を庇って銃弾を浴びた時、その弾をそのヘマしたヤツに渡すと、お守りどころか成長するらしい。
七星は知ってる。
私がキレると関西弁になってしまう事を。
父親が関西人なだけで、関西育ちではない都会の外れにある小さな街育ちなのに、こんな時だけ出てしまう。
「人様に銃口を向けて、クソガキがどつかれたいんかッ!!」
ーードンッ
「もう蹴飛ばしてるし;;」
私は男を蹴飛ばし、呆れてながらグチグチ言ってる七星の手を捻り上げ、銃を離させた。
「俺の右手がぁ……;;」
「誰のせいと思ってるんや」
…ふざけやがって。
命を無駄に危険に、晒させるんじゃねぇよ!
「すいませんでし……」
「――…?」
「しゃがめ――ッ!!」
ーーパン…ッ
…っ……!!!!
背後に違和感を感じ、私に謝ろうとしてた七星と目が合う。
課長の声と同時に、私に黒い影が覆い被さる。
顔だけ上げれば、課長が肩から血を流しながら私を擁護していた。
「もうっ!!何で庇ったんですかっ!!」
ポケットからハンカチを出して、課長の肩口を縛って止血。
課長は「勝手な行動してキレるな」と、私から離れた。
斗真たちに捕らえられた男は、意気消沈とも言える姿で、連れられて行く。
「……山下。銃弾を抜け」
「え……俺が?」
「肌身離さず持っとけよ」
「…………っ」
悠呀から聞いた事のある、本庁での伝説。
誰かヘマした相手を庇って銃弾を浴びた時、その弾をそのヘマしたヤツに渡すと、お守りどころか成長するらしい。