♥恋と事件簿♥
「じゃあ、姉貴は何に悩んでるんだよ」



「斗志樹……。課長の席に、座るかどうか」



「は?課長?話をすり替えてねぇ?」



「何で私がすり替えるの?」



「だって、俺……課長;;」



「俺、主任何だけど?;;」




「嘘やろ!」



意味のわからない展開に、仮の辞令を見せ合う3人。

磯村さんは主任。

そして斗真と私は課長。

…どうなってる?;;



「俺……保険か?」



「や、でも……どうだろう;;」



こればかりは、坂田署長にしかわからない。

坂田署長の頭の中にしか、答えはない。



「……終わったか?言い争いは」



「争ってはないけど」



「なら、ちょっと来い」



「何で俺?;;」



話が一旦落ち着くと、ひょこっと顔だけを出した斗志樹が斗真を手招き。

ガラス張りの為、中は丸見えだけど防音。

何を話してるかはわからないけど、斗真は頭を抱えて、斗志樹は何かを諭すように、斗真の肩に乗せた手を、ポンポンとしてる。

斗志樹は坂田署長の考えを、何か知ってるのだろうか。

…私より、斗真の方が重要人?
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