♥恋と事件簿♥
だけど、これ以上の深入りを避けてくれてありがたかった。
このまま気持ちを吐きすぎたら、私は本気で辞めるかも知れない。
同じ警察である事に変わりないのに、仕事を選り好みする人間になど、思われたくもない。
夜中に斗志樹の携帯が鳴った時、一緒に家を飛び出そうとしたり、癖が抜けない。
今、どんな案件を扱ってるのか、訊いてしまいそうになる。
小さい子供が、どれだけ両親を求めるかわかってる筈なのに、どうしてこんなに刑事へこだわってるんだろう。
悠斗が誘拐された時、刑事で有り続けようとする自分に嫌気も差したのに。
「ママ……?」
「ん?どうかした?」
「どうして、いっぱいボクと居れるの?お仕事は?ボクのせいなの?」
「違うよ。ママが悠斗と愛有斗と居たいの。パパがそのお願いを叶えてくれたの。お仕事もちゃんとしてるから、心配しなくて大丈夫よ」
「……パパ、優しくない」
「え?優しいでしょ?ママのお願いを叶えてくれたんだよ?」
「優しくない!パパは良い子なフリしてるんだ!もうボク、良い子にしない!」
「――悠斗ッ!何て事を言うの!」
「パパもママもキラい!お祖父ちゃんの悠斗になる!」
「悠斗……っ!」
1階に駆け下りて行く悠斗。
私は何か、間違ってる……?
このまま気持ちを吐きすぎたら、私は本気で辞めるかも知れない。
同じ警察である事に変わりないのに、仕事を選り好みする人間になど、思われたくもない。
夜中に斗志樹の携帯が鳴った時、一緒に家を飛び出そうとしたり、癖が抜けない。
今、どんな案件を扱ってるのか、訊いてしまいそうになる。
小さい子供が、どれだけ両親を求めるかわかってる筈なのに、どうしてこんなに刑事へこだわってるんだろう。
悠斗が誘拐された時、刑事で有り続けようとする自分に嫌気も差したのに。
「ママ……?」
「ん?どうかした?」
「どうして、いっぱいボクと居れるの?お仕事は?ボクのせいなの?」
「違うよ。ママが悠斗と愛有斗と居たいの。パパがそのお願いを叶えてくれたの。お仕事もちゃんとしてるから、心配しなくて大丈夫よ」
「……パパ、優しくない」
「え?優しいでしょ?ママのお願いを叶えてくれたんだよ?」
「優しくない!パパは良い子なフリしてるんだ!もうボク、良い子にしない!」
「――悠斗ッ!何て事を言うの!」
「パパもママもキラい!お祖父ちゃんの悠斗になる!」
「悠斗……っ!」
1階に駆け下りて行く悠斗。
私は何か、間違ってる……?