♥恋と事件簿♥
「2人ともその位にしないと、辛いのは悠斗よ」
「…………」
「そうやな」
父親は大人しく従うも、私は黙って踵を返し、2階へと上がった。
何もする気が起こらなくなり、母親に斗志樹の分も作るように頼み、斗志樹には1階で食事をするようにメールし、愛有斗の横に寝転んだ。
どんなに忙しくても。
送り迎えを1週間も母親に頼んでも、悲しそうな顔をしたり、あんな事を言わなかった悠斗。
たった一言、“キラい”という言葉は、私の胸に深く突き刺さった。
「悠斗、お義父さんと寝た。俺もかなり、責められた」
「けど、斗志樹には理由を言ったって事……?」
「言った。でも、俺からも言わない。俺は、愛依を信じてる」
「…………」
私を信じてくれてるのは嬉しく、ありがとうって思う。
なのに、何を信じて言ってるのか、わからない。
間違えてる事があるなら言って欲しい。
じゃなきゃ、直せないじゃん。
今の気持ちで悠斗に許しを請う為に謝り倒しても、何の解決にもならないだろうし……。
「母親は私でしょ……?」
それなのにこの疎外感。
何で誰も教えてくれないの……。
「…………」
「そうやな」
父親は大人しく従うも、私は黙って踵を返し、2階へと上がった。
何もする気が起こらなくなり、母親に斗志樹の分も作るように頼み、斗志樹には1階で食事をするようにメールし、愛有斗の横に寝転んだ。
どんなに忙しくても。
送り迎えを1週間も母親に頼んでも、悲しそうな顔をしたり、あんな事を言わなかった悠斗。
たった一言、“キラい”という言葉は、私の胸に深く突き刺さった。
「悠斗、お義父さんと寝た。俺もかなり、責められた」
「けど、斗志樹には理由を言ったって事……?」
「言った。でも、俺からも言わない。俺は、愛依を信じてる」
「…………」
私を信じてくれてるのは嬉しく、ありがとうって思う。
なのに、何を信じて言ってるのか、わからない。
間違えてる事があるなら言って欲しい。
じゃなきゃ、直せないじゃん。
今の気持ちで悠斗に許しを請う為に謝り倒しても、何の解決にもならないだろうし……。
「母親は私でしょ……?」
それなのにこの疎外感。
何で誰も教えてくれないの……。