♥恋と事件簿♥
悠斗を小脇に抱き、私はお店を出て悲鳴の原因を探す。
逃げる人たちの流れに逆らって突き進むと、ヘルメットを被った男が、刃物か何かを振りまして暴れてる。
手の出せない警備員たちが、距離を保って追い掛けてるも、進む先には人がまだたくさん居て、パニックが起こるだけ。
「あ、お巡りさん!ママ、お巡りさんだよ!」
「……あっ、」
すれ違った女の子が、私を指差して“お巡りさん”と言う。
その声に反応した男が、私に振り返って来た。
私は男から顔を背けて、知らん顔で切り抜こうと考える。
「動くな!」
「パパ……?なーせクンだ!」
サイレンが聞こえてすぐ、男の周りを取り囲んだ警察集団。
その中には、斗志樹と七星たち木ノ島の刑事課が勢揃い。
安堵し、私は悠斗を下ろすと、斗志樹の元へと引っ張られた。
「悠斗、危ないから離れるの!パパはお仕事中なの!」
「じゃあ、ママはっ!?」
「悠斗……」
「なーせクン、あゆクン、抱っこ!」
「えっ;;」
「七星もお仕事中!」
「ママもお仕事っ!」
…悠斗……。
逃げる人たちの流れに逆らって突き進むと、ヘルメットを被った男が、刃物か何かを振りまして暴れてる。
手の出せない警備員たちが、距離を保って追い掛けてるも、進む先には人がまだたくさん居て、パニックが起こるだけ。
「あ、お巡りさん!ママ、お巡りさんだよ!」
「……あっ、」
すれ違った女の子が、私を指差して“お巡りさん”と言う。
その声に反応した男が、私に振り返って来た。
私は男から顔を背けて、知らん顔で切り抜こうと考える。
「動くな!」
「パパ……?なーせクンだ!」
サイレンが聞こえてすぐ、男の周りを取り囲んだ警察集団。
その中には、斗志樹と七星たち木ノ島の刑事課が勢揃い。
安堵し、私は悠斗を下ろすと、斗志樹の元へと引っ張られた。
「悠斗、危ないから離れるの!パパはお仕事中なの!」
「じゃあ、ママはっ!?」
「悠斗……」
「なーせクン、あゆクン、抱っこ!」
「えっ;;」
「七星もお仕事中!」
「ママもお仕事っ!」
…悠斗……。