♥恋と事件簿♥
お茶が来て、とりあえずみんなと乾杯をし、私はだし巻き卵とホッケの両方を注文した。

みんなが頼んでたモノを先に、課長の分から適当に取り分ける。

シーザーサラダ。

中華風冷奴。

サーロインステーキ。

ゴーヤチャンプル。

どれも美味しそうで、自身が頼んだ料理が待ち遠しい。



「ちょっと!私が見てないうちに何してるんですか!」



私が料理を盛った小皿を課長に渡そうと身体ごと向くと、焼酎を勝手に注文して呑んで居た。



「痛んでも知りませんからね」



しかし、無理に止めても面倒。

私は自己責任だと云う事を伝えて、サラダを頬張った。

こっちだって本当は呑みたいのに、誰の為に呑まないかわかってるのか。



「しゅにーんっ!」



イライラっとしながら、取り分けたサラダにドレッシングを無駄に足してると、既に出来上がってる様子の守川-モリカワ-が私の隣にやって来た。

守川は七星の一つ上。

昨年度まで生活安全課の青少年係だった守川は、刑事の仕事を多少は理解してた事もあり、あまり絡んだ事はない。



「主任、付き合いましょー?結婚しましょー?」



「何の冗談」



なのにいきなりの告白。

しかも結婚までとは。

何か企んでるのだろうか。
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