♥恋と事件簿♥
「コーヒーで良いですか?」
「あぁ」
しばらくの抱擁後、課長の住むマンションとは違い、2階建てのコーポの私の部屋に入り、コーヒーを淹れる事にした。
最近は誰も来てないから、掃除が行き届かず、埃が散ってるかも知れないと、四方八方に視線を飛ばす。
「なぁ」
「はい;;」
コーヒーメーカーはなく、インスタント。
マグカップにお湯を注ごうとした瞬間、呼ばれて固まった。
いきなり話し掛けられると、嫌ではないけどちょっと戸惑う。
今は上司と部下ではないし。
喋り方はそれといって変わりないけど、実は久しぶりの恋愛に緊張してる。
「何かおかしいだろ」
「何がですか?」
それなのに、急に“おかしい”と言われても。
立ち尽くす私を手招きした課長。
テーブルにマグカップを置き、隣に座ると腕を引かれた。
…近いっ;;
額と額をくっ付けられ、顔に熱を帯びた私を気にせず、キスをされた。
触れるだけのモノなのに、驚きで目は大きく開いてしまう。
「今日の愛依、女みてぇ」
…女、ですが。
何を言ってくれるんですか。
拗ねた私に、課長は笑ってぎゅっと抱き締めて来る。
「俺で良いのか」
「貴方が良いんです。黒田さんだから、また恋がしたいと思ったんです」
急に真剣になった彼に、私も素直に答えた。
私の顔を確かめる為か、腕の力が緩んだ。
顔を上げると目が合い、また距離が縮まった。
「あぁ」
しばらくの抱擁後、課長の住むマンションとは違い、2階建てのコーポの私の部屋に入り、コーヒーを淹れる事にした。
最近は誰も来てないから、掃除が行き届かず、埃が散ってるかも知れないと、四方八方に視線を飛ばす。
「なぁ」
「はい;;」
コーヒーメーカーはなく、インスタント。
マグカップにお湯を注ごうとした瞬間、呼ばれて固まった。
いきなり話し掛けられると、嫌ではないけどちょっと戸惑う。
今は上司と部下ではないし。
喋り方はそれといって変わりないけど、実は久しぶりの恋愛に緊張してる。
「何かおかしいだろ」
「何がですか?」
それなのに、急に“おかしい”と言われても。
立ち尽くす私を手招きした課長。
テーブルにマグカップを置き、隣に座ると腕を引かれた。
…近いっ;;
額と額をくっ付けられ、顔に熱を帯びた私を気にせず、キスをされた。
触れるだけのモノなのに、驚きで目は大きく開いてしまう。
「今日の愛依、女みてぇ」
…女、ですが。
何を言ってくれるんですか。
拗ねた私に、課長は笑ってぎゅっと抱き締めて来る。
「俺で良いのか」
「貴方が良いんです。黒田さんだから、また恋がしたいと思ったんです」
急に真剣になった彼に、私も素直に答えた。
私の顔を確かめる為か、腕の力が緩んだ。
顔を上げると目が合い、また距離が縮まった。