♥恋と事件簿♥
第二部 ①〜公認〜
「あっちー……;;」
「暑過ぎて、静かなのかな;;」
「お盆にお盆休みとか、羨ましいぜー……;;」
残暑厳しい8月を迎えた。
お盆休みに入り、3日。
交代で夏休みを取る事になってるものの、希望を出してなかった斗真は、夏休みはお盆休みの最終日からとなった。
まぁ、シフトは私が作成してる為、便利に使ってしまったんだけど。
サマー期間はクールビズで、刑事課はポロシャツというルールがある。
私は黒のポロシャツに、黒の日焼け防止のアームカバー、黒のパンツに黒のパンプスと、やたら黒づくし。
それに対し、ピンクのポロシャツの臼杵と、赤いポロシャツの斗真。
斗志樹も黒だったし、派手なんじゃなかろうか。
似合ってるし、色は決まってないから良いけど、私……浮いてない?
「臼杵さん、わかった。姉貴のせいで暑いんだ」
…は?
「確かに;;やたら日焼けしないようにしたり、女子力上げようとして、気温上げてる;;」
…何が?
隣同士でブツブツ言ってくれてる2人を睨みながら、来月のシフトを少し弄ってプリント。
「姉貴!この日は寧々とデートだ!」
「一緒にお昼寝してから来れば良いじゃない」
「主任!この日は神楽とディナーに!;;」
「へー。ランチに変更すれば良いじゃない」
暑さが私のせいらしいから、私がクールダウンしてあげた。
冷ややかな目、涼しいでしょ?