♥恋と事件簿♥
息子にときめけってわけじゃないけど、デレデレと甘くなるもんじゃないの?;;



「那維斗-ナイト-君はワイルドじゃない?北斗と違うのよ」



「「「『…………;;』」」」



…一緒だよ!;;

他人なのに、クールで舌足らずならぬ言葉足らずなとこや、ワイルドなところそっくりですから!



「その点、斗志樹君は七星みたいに爽やかな顔立ちね。性格も似てるんじゃない?」



「「「『…………;;』」」」



…誰か止めて;;



「そういうお母さんは、お祖父ちゃんにそっくりじゃない?」



「ハゲてないわよ!!」



「そっちじゃなくて、苺のお祖父ちゃん。苺馬鹿と北斗馬鹿。似た物同士だよ」



…母は強し;;

私にはお茶、斗志樹にビールを持って来てくれた母親が、お祖母ちゃんを黙らせた。

お祖母ちゃんは「似てないわよ……っ」と口を尖らせて、お祖父ちゃんは眉をピクピクとさせながら母親を見てる。

 

「何?何か不服だった?」



「あれは生まれ持ったもの。苺愛は違う」



「……“北斗馬鹿”を突っ込むんじゃないの;;」



呆れながら、父親の隣に腰を下ろした母親。

父親もさすがに呆れたのか、母親の背中に隠した顔を引き攣つらさせてる。



「愛依の名前ってさ……」



「うん」



「お祖母さんとお袋さんから取ったのか?;;」



「そうだけど」



名前は教えたけど、急にどうしたのか。
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