♥恋と事件簿♥
「名前に親の漢字を入れると、超えられないらしいが……超えないでくれるか;;」



「それはー……;;」



仕事面ではなくて、それはキャラ、性格と言ったところですよね;;

そこは大丈夫。

…超えられないから!!;;



「私の性格に何かあるの?」



「……とんでもないです;;」



私が斗志樹に必死に頷いてると、どうやら話が聞こえてたらしい母親からの鋭い睨み。

斗志樹が首を振ってる後ろで、斗真と七星が大口を開けて固まってる。

母親がキレる=父親がキレてる場合もある。



「お父さん、お父さんのお陰で私たち付き合えてるの!;;ありがとね!;;」



「ありがとうございます;;」



「いや。まぁ、芽依実次第では“悠呀”を連呼しただろうな」



「「……すみませんでした;;」」



ご機嫌取りが失敗に終わり、両親に頭を下げた。

そんな私たちを豪快に笑った叔父さん。



「那維斗は本当に芽依実に溺愛だな!こんな恐ろしい女を!!」



「……表、出ますか」



「俺は現役だぞ!;;」



見事に天罰を食らった。

父親から徐々に離れた叔父さんは、私を殺陣にして隠れる。



「出るんか、どうするんや」



「今日は愛依の大切な日だ!止そうぜ!;;」



今日じゃなくても逃げるのに、私を理由に負けないでよ;;



「そんなん後からでもどうにでもなる」



…後からって、呼んだのはそっちでしょ?
< 60 / 218 >

この作品をシェア

pagetop