♥恋と事件簿♥
「邪魔すんなや祖父ちゃん!!」
「――誰にキレてるの馬鹿ッ!!」
「……った!;;」
さっきまでいけないとわかってたのに、一瞬で忘れてお祖父ちゃんに刃向かった。
その代償は大きく、お祖母ちゃんからの拳骨。
頭を抑えながらしゃがむと、斗志樹が私の頭を撫でながら、私とお祖母ちゃんを交互に見る。
「火事場の馬鹿力が凄いの私!」
「あ……ハハハハッ;;」
もう笑うしかなかったのか、斗志樹は壊れたように笑った。
普段、こんな笑い方をしない斗志樹。
「ごめんね;;おかしな家族で;;」
「大丈夫か;;」
斗志樹に耳打ちで謝ると、未だに頭を心配されてる。
痛いけど、仕方ない。
忘れた私が悪いんだから。
「いつまでイチャイチャしてないで、七海ちゃんを手伝ってあげたら?」
「自分がイチャイチャしたいからって……;;」
「しないから!;;」
図星だったらしい母親を尻目に、私に小さいアイスノンを差し出す叔母さんを手伝う。
左手でアイスノンを持って頭に宛てがい、右手でローストビーフのソースを作る。
これはお祖母ちゃん直伝。
叔母さんが出しといてくれた調味料でササッと作った。
「愛依ちゃん、良かったね」
「え?」
「悠呀君の事、乗り越えられたんでしょ?」
「うん」
最近では、車だって毎日乗らなくても心が寂しくない。
斗志樹の車で一緒に出勤する日がある位。
今日だって、1台で来たし。
「――誰にキレてるの馬鹿ッ!!」
「……った!;;」
さっきまでいけないとわかってたのに、一瞬で忘れてお祖父ちゃんに刃向かった。
その代償は大きく、お祖母ちゃんからの拳骨。
頭を抑えながらしゃがむと、斗志樹が私の頭を撫でながら、私とお祖母ちゃんを交互に見る。
「火事場の馬鹿力が凄いの私!」
「あ……ハハハハッ;;」
もう笑うしかなかったのか、斗志樹は壊れたように笑った。
普段、こんな笑い方をしない斗志樹。
「ごめんね;;おかしな家族で;;」
「大丈夫か;;」
斗志樹に耳打ちで謝ると、未だに頭を心配されてる。
痛いけど、仕方ない。
忘れた私が悪いんだから。
「いつまでイチャイチャしてないで、七海ちゃんを手伝ってあげたら?」
「自分がイチャイチャしたいからって……;;」
「しないから!;;」
図星だったらしい母親を尻目に、私に小さいアイスノンを差し出す叔母さんを手伝う。
左手でアイスノンを持って頭に宛てがい、右手でローストビーフのソースを作る。
これはお祖母ちゃん直伝。
叔母さんが出しといてくれた調味料でササッと作った。
「愛依ちゃん、良かったね」
「え?」
「悠呀君の事、乗り越えられたんでしょ?」
「うん」
最近では、車だって毎日乗らなくても心が寂しくない。
斗志樹の車で一緒に出勤する日がある位。
今日だって、1台で来たし。