♥恋と事件簿♥
後半年で斗志樹がここから居なくなる。
どこに行くのかも決まってない。
もしかしたら、心の準備も出来ないまま離れたかも知れない。
斗志樹のお父さんが言いかけた事がわかった。
今のうちに、仲良くしておけって事。
でも、出来る筈ない。
斗志樹と過ごす時間は、あっという間に過ぎて行く。
一緒に居ては、すぐに離れる日が来る。
斗志樹と話す事すら怖くて、休みでもあった為に実家に避難したものの、話さないも地獄。
斗志樹がやりたいなら、私は応援する。
だけど、このままでは斗志樹は躊躇する筈。
「もう、斗真にポストあげたら?」
「あの子には無理」
「でも、離れたくないなら、愛依が辞めてついて行くしかないでしょ」
「…………」
それも考えては居たけど、私の理想が詰まった木ノ島を離れるには勇気がいるようだ。
まだまだやりたい事もあって、七星をもっと成長させたい。
それを他の人に譲って、私が叶えられないなんて悔しい。
「そんなにウジウジするなら、斗志樹君と別れたら?悠呀も草葉の陰で呆れてるよ。今のあんたは情けない。二兎追う者は一兎をも得ず。ちゃんと考えて帰りなさい」
母親も呆れたのか、ドアを閉めた。
1階へと降りて行く母親の足音を聞きながら、壁を蹴り飛ばした。
言われなくてもわかってる。
人の気持ちも知らないで、何よ……。
どこに行くのかも決まってない。
もしかしたら、心の準備も出来ないまま離れたかも知れない。
斗志樹のお父さんが言いかけた事がわかった。
今のうちに、仲良くしておけって事。
でも、出来る筈ない。
斗志樹と過ごす時間は、あっという間に過ぎて行く。
一緒に居ては、すぐに離れる日が来る。
斗志樹と話す事すら怖くて、休みでもあった為に実家に避難したものの、話さないも地獄。
斗志樹がやりたいなら、私は応援する。
だけど、このままでは斗志樹は躊躇する筈。
「もう、斗真にポストあげたら?」
「あの子には無理」
「でも、離れたくないなら、愛依が辞めてついて行くしかないでしょ」
「…………」
それも考えては居たけど、私の理想が詰まった木ノ島を離れるには勇気がいるようだ。
まだまだやりたい事もあって、七星をもっと成長させたい。
それを他の人に譲って、私が叶えられないなんて悔しい。
「そんなにウジウジするなら、斗志樹君と別れたら?悠呀も草葉の陰で呆れてるよ。今のあんたは情けない。二兎追う者は一兎をも得ず。ちゃんと考えて帰りなさい」
母親も呆れたのか、ドアを閉めた。
1階へと降りて行く母親の足音を聞きながら、壁を蹴り飛ばした。
言われなくてもわかってる。
人の気持ちも知らないで、何よ……。