♥恋と事件簿♥
会えたら嬉しいし、幸せなのに逃げて。
「斗志樹の仕事、邪魔したくないのに離れたくなくて。かといって、木ノ島を辞めるなんて出来ないし……。考えても考えても、答えは全く出なかった」
斗志樹は私の頭を撫でながら、ジーッと私を見据えてる。
「もしも、行かないってなったらどうなるの?」
「本庁で刑事として終わるだろうな」
「……そうだよね」
やっぱり、私がちゃんと考えないといけない。
毎日会えなくても我慢しないと。
良い歳した女が、高校生みたいな感情を抱いてはダメだ。
「……っ……」
わかってるのに、どうして……。
「寂しいのも事実だけど……、怖い……っ……」
浮気とかが心配なんじゃない。
斗志樹に何かあったら耐えられない。
考えたくないのに、現実問題、悠呀は私の前から消えた。
そんなの、二度と嫌。
「愛依?」
「ん……?」
「俺は死なねぇよ。悠呀がついてるし、俺の方が愛依と離れたくないと思ってる」
「斗志樹が……?」
「あぁ。今日だって怪我したお前を見て、気が動転しそうだった」
この人を信じて。
この人を大切にしなきゃ。
起き上がり、斗志樹の頬を撫でると温かい。
当たり前だけど、生きてる。
「斗志樹の仕事、邪魔したくないのに離れたくなくて。かといって、木ノ島を辞めるなんて出来ないし……。考えても考えても、答えは全く出なかった」
斗志樹は私の頭を撫でながら、ジーッと私を見据えてる。
「もしも、行かないってなったらどうなるの?」
「本庁で刑事として終わるだろうな」
「……そうだよね」
やっぱり、私がちゃんと考えないといけない。
毎日会えなくても我慢しないと。
良い歳した女が、高校生みたいな感情を抱いてはダメだ。
「……っ……」
わかってるのに、どうして……。
「寂しいのも事実だけど……、怖い……っ……」
浮気とかが心配なんじゃない。
斗志樹に何かあったら耐えられない。
考えたくないのに、現実問題、悠呀は私の前から消えた。
そんなの、二度と嫌。
「愛依?」
「ん……?」
「俺は死なねぇよ。悠呀がついてるし、俺の方が愛依と離れたくないと思ってる」
「斗志樹が……?」
「あぁ。今日だって怪我したお前を見て、気が動転しそうだった」
この人を信じて。
この人を大切にしなきゃ。
起き上がり、斗志樹の頬を撫でると温かい。
当たり前だけど、生きてる。