♥恋と事件簿♥
「君はうちの難波を知ってるようだけど、知らないフリをしてわざわざ電話を?」



「知ってて電話をしてたら、馬鹿にされるじゃないですか……;;」



…十分、馬鹿かと;;



「けど、電話に途中から出て怒った者は怖かったんだよね?」



「はい……。警察だとわかってたけど、やっぱり警察なんだと……」



…本当に高校生なの?;;



「難波にどうしてそんなに叱られたかったの?」



「綺麗で優しそうな顔してるのに、Sそうで……愛依さんになら、イジメられたい……;;」



…誰か助けてっ!!;;

いくら相手は高校生でも、痒い。

虫酸が走る!!;;

ムンクの叫びにも負けないような顔で斗志樹を見ると、何が面白かったのか、こちらに背を向けて肩を震わせてる。

いくら背もたれに高さがあるにしても、肩ははみ出ててわかる。



「ん゛ん゛!;;」



「…………;;」



咳払いをすると、斗志樹はこちらに向き直るも、歯を食い縛ってる。

何がそんなに笑えるのか、全くわからない。



「イジメられたいとは?」



…訊くねぇ;;

七星君よ、君はどうしてそんなに普通なの;;



「すっ、好きだからです……っ!;;」



「どんなところが?」



…まだ訊くの?;;
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