♥恋と事件簿♥
「主任!また放火です」
「…………」
これは嫉妬?
いや、違う。
何故か顔も知らない電話の相手に、この私が怯えてる。
「――姉貴!!」
「ごめん!;;」
斗真に呼ばれ、慌てて顔を上げて謝った。
しかし、斗真は怒り顔を私から背け、斗志樹に「放火です。七星と出動します」と言って、出て言ってしまった。
私を呆れたように見ながら、黒いファイルに何かを書き込んでる木村さん。
「主任。ちょっと」
「……はい」
斗志樹に呼ばれ、課長室に入る。
「何があった」
仕事モードの顔。
だけど優しい声に心を持って行かれる。
電話の事を話すと、斗志樹は首を傾げながらも何か心当たりが浮かんだのか、目をパッとし、どこかを見つめて考え込んだ。
「お知り合いですか……?」
「……いや。そこまでではない筈だ」
「それはどういう……」
「逆探知したデータ出せるか?」
「えぇ、まぁ……」
デスクに行き、データを印刷。
すぐに斗志樹に見せに行くと、何やら手帳を見ながら「間違いない」と言う。
「良いか?よく聞けよ」
「…………っ、」
「俺とは関係ない。確かに名前は知ってるが、俺の昔のツレでも何でもないから、話せる日まで待っててくれないか」
「……うん」
斗志樹が言うからには信じるつもり。
だけど胸の詰まりはなくならない。
「…………」
これは嫉妬?
いや、違う。
何故か顔も知らない電話の相手に、この私が怯えてる。
「――姉貴!!」
「ごめん!;;」
斗真に呼ばれ、慌てて顔を上げて謝った。
しかし、斗真は怒り顔を私から背け、斗志樹に「放火です。七星と出動します」と言って、出て言ってしまった。
私を呆れたように見ながら、黒いファイルに何かを書き込んでる木村さん。
「主任。ちょっと」
「……はい」
斗志樹に呼ばれ、課長室に入る。
「何があった」
仕事モードの顔。
だけど優しい声に心を持って行かれる。
電話の事を話すと、斗志樹は首を傾げながらも何か心当たりが浮かんだのか、目をパッとし、どこかを見つめて考え込んだ。
「お知り合いですか……?」
「……いや。そこまでではない筈だ」
「それはどういう……」
「逆探知したデータ出せるか?」
「えぇ、まぁ……」
デスクに行き、データを印刷。
すぐに斗志樹に見せに行くと、何やら手帳を見ながら「間違いない」と言う。
「良いか?よく聞けよ」
「…………っ、」
「俺とは関係ない。確かに名前は知ってるが、俺の昔のツレでも何でもないから、話せる日まで待っててくれないか」
「……うん」
斗志樹が言うからには信じるつもり。
だけど胸の詰まりはなくならない。