♥恋と事件簿♥
期待と不安が交差する中、開けた場所に男を誘導する事に。
「――おいっ!!」
しかし、人混みに紛れて逃げようとした男。
犯人だと確信。
「待てやコラッ!!」
私の方に逃げて来た為、腕を掴んで捻り上げて確保。
「逃げられるわけないやろが」
斗志樹より身長があり、体格の良い男。
190センチ近くあるだろうか。
身長は気にしなくても、小太りで力が強い。
「暴れるな」
「逃げるって事は、そういう事だよな?」
斗志樹と斗真が来て、私から男を引き離して押さえ込む。
逃げないように、私たちが乗って来た覆面パトカーに男を乗せ、事実確認。
「すみません……」
失業からの、再就職が見付からない腹いせによる犯行だと認めた男を緊急逮捕。
助手席で動機や身分証の確認をしながら溜め息が溢れた。
どうして今まで気付かなかったのかと。
「何だか妙にスカッとして、止められなかったんだ」
「けど、家族があるなら、大人なら、止めるべきだったな」
「情けないばかりだ……」
「二度と過ちを繰り返さなければ、良いんじゃないか」
「……過ち……」
「…………?」
斗志樹と話してた男は、奥歯に物の挟まったような言い方をした。
気になりながらも、七星に車を走らせるように顎で前を指す。
「――おいっ!!」
しかし、人混みに紛れて逃げようとした男。
犯人だと確信。
「待てやコラッ!!」
私の方に逃げて来た為、腕を掴んで捻り上げて確保。
「逃げられるわけないやろが」
斗志樹より身長があり、体格の良い男。
190センチ近くあるだろうか。
身長は気にしなくても、小太りで力が強い。
「暴れるな」
「逃げるって事は、そういう事だよな?」
斗志樹と斗真が来て、私から男を引き離して押さえ込む。
逃げないように、私たちが乗って来た覆面パトカーに男を乗せ、事実確認。
「すみません……」
失業からの、再就職が見付からない腹いせによる犯行だと認めた男を緊急逮捕。
助手席で動機や身分証の確認をしながら溜め息が溢れた。
どうして今まで気付かなかったのかと。
「何だか妙にスカッとして、止められなかったんだ」
「けど、家族があるなら、大人なら、止めるべきだったな」
「情けないばかりだ……」
「二度と過ちを繰り返さなければ、良いんじゃないか」
「……過ち……」
「…………?」
斗志樹と話してた男は、奥歯に物の挟まったような言い方をした。
気になりながらも、七星に車を走らせるように顎で前を指す。