間違いだらけの殺人
「私がよく行くバーで・・・

和美の方から
声をかけてきました」

と正樹は答えた。


「いつも一人で
飲んでいるけど、
寂しくないのか」と。

そして、

「和美はその店の常連らしく、
かなり
酔っていたようだった」
と続けた。

正樹は和美に

「一人で飲む方が好きだし、
落ち着く」

と答えつつ、
そのまま家に帰っても
そんなに満たされない
自分を感じていたという。
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