好きになってごめん
頭の中でアイツのことをずっと考えながら………


いつの間にかあたしは寝ていたらしい。


「ごはんよー!降りてきなさい」


お母さんに呼ばれてあたしは下に降りる。


「学校どうだったの?」


「別に。普通だったよ」


そっけない態度をとって、あたしは食卓に座る。


「そういえば、聞いたわよ。また……「ねぇ」


お母さんの言うことを阻止して、あたしは違うことを言う。


「お父さんは?」


「あぁ、お父さんね。今日も残業だって。それより、また一緒なんでしょ?よかったわねぇ」


お母さんとアイツの話をするときはアイツの名前は出さない。


こう何年も一緒だと、名前を言わなくても伝わるからね。


「そうだけど、それがなに?」


「別になんでもないけど、よかったわねぇって言ってるだけじゃない」


少し拗ねるお母さん。










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