好きになってごめん
なんで?
どうして?


次々と疑問が浮かぶ。


………だって、あんなの認めたくない。


あたしにしか本当の笑顔を見せなかったアイツが、なんで他の女の子と笑いあってるの?


しかも、すごく楽しそうに。


……嫌だ。嫌だよ。


ドクンドクンと脈を打つ心臓。


話が終わったのか、その女の子に手を振ってこっちに歩いてくる。


……嫌。こないで。


そんなことを思ったけど、アイツは止まる気配なんかなくて。


どんどん近づくあたしとアイツの距離。


……どうしよう。


今すぐ逃げ出したいのに、足が動いてくれなくて。


とうとう、あたしたちの距離は0になった。


「……あれ?お前、ここで何してんの?」


「え?あ…、ううん。それより、あんたは何してんのよ?他の友達は?」


なるべく平静を装って、あたしはアイツに話す。










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