好きになってごめん
友達もプレゼントを選び終わったみたいで、会計を済ませてラッピングがおわるのを待っていた。


「終わった?」


「まって。あとちょっと。……よし、完了!」


友達が店員さんから品物を受け取ると、あたしたちはお店を出た。


「ねぇ、なに買ってたの?プレゼントは選び終わってたのに」


「え?……あぁ、これ?


………アイツへの、プレゼント」


「え〜?会えるの?喧嘩してるんでしょ?」


友達は大丈夫?って顔をしている。


「うん。会えるかわかんない。でも、なんかあげたくなっちゃって」


「………そっかぁ。渡せるといいね」


彼女はニコッて微笑んであたしに言う。


「………うん」


ちょっと冷たいとこもあるけど、なんだかんだ優しくしてくれる友達。


いつも、ありがとね。


あたしは、心の中でそう言った。










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