好きになってごめん
「………送信っ!」


送信ボタンを押して、携帯を閉じる。


あたしの部屋とアイツの部屋は丁度隣。


窓同士で繋がってるから、話が自分の部屋にいてもできるんだ。


しばらく待ってたら、窓がコンコンって音がなった。


「………よぉ。話ってなに?」


窓を開けると、アイツが顔を出してそう言った。


「あ、えっと………」


「さみぃからはやくして」


真冬の夜中に窓を開けてるんだから当たり前だけど、めちゃくちゃ寒い。


アイツは寒そうに体をブルッと震わすと、腕を擦った。


「ごめん。………あのね、これ!」


あたしはアイツにラッピングされてるプレゼントを渡した。


「………なにこれ」


「クリスマスプレゼント。


それから、ごめん」










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