好きになってごめん
高校生 【2年】

「ほら、いくよーっ!」


「はいはい。朝からテンション高ーな」


「うるさいわねっ!……ほら、置いてくよ!」


中々歩き出そうとしないアイツに苛立って、あたしは先にいこうとする。


季節は春。


クリスマスのあの日からあっという間に時がたって、あたしたちが入学してから1年がたった。


「………俺さぁ」


不意にアイツが話し出した。


「………なに?」


「あの子に、告白しようと思うんだよね」


………え?


「ま……マジで……?」


「うん。マジで。


………応援、してくれるよな?」


「………うん。当たり前じゃん!頑張ってね。
ってか、いつすんの?」


「今日。入学式終わったあとに、会う約束してるからさ」










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