好きになってごめん
「………もう、遅れるからいくね」


あたしはアイツの手を振り払って、教室に向かった。


うちの学校は三年間クラス替えがないから、クラスは変わらない。


だから迷わずに、一年のときと同じ組にいく。


教室に入って座席表を見て、自分の席につく。


「………はぁ」


「なーにため息ついてんの。


ってか、どうしたの?」


友達があたしに近づいてきて、話しかけてくる。


「………うん。ちょっとね…」


「目、腫れてるよ?なんかあった??」


心配そうにあたしの顔を覗き込んでくる友達。


「………話、聞いてくれる?」


「もちろんっ!人のいないとこ、行こうか」


「うん……。ごめんね」


「いーの、いーの!私には頼ってほしいもん」


「ごめんね……。ありがとう」










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