好きになってごめん
廊下に出てあたしは友達に話をしだした。


「………あのね、アイツが、今日告白するんだって」


友達にはアイツの好きな人を言っていたから、アイツの恋愛関係のことは大して驚かない。


それより驚いたのは…………


「えぇー――っ!?今日!!?」


「ちょ、声でかい」


あたしは友達の口を塞ぐ。


誰もいないって言ったって、どこで誰が聞いているかわからない。


それに、こんな大声を出したら、誰が覗きにくるもしれないし。


「………でもさぁ、本当に以外だよね」


「なにが?」


「彼の好きな人。絶対にあんただと思ってたのに」


………あたしだって、アイツに好きな人ができるとは思ってなかったよ。










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