好きになってごめん

「………うん。でも、好きな人が出来てしまったのは、しかたのないことだし。


それよりも、今日告白するってことが辛い……。
できれば、聞きたくなかったよ………」


「そっか……。フラれるといいね。酷いけど」


「……うん。っていいたいけど、応援するって決めたから」


………辛いけど、アイツが幸せになるのを願ってる。


きっと、付き合うって聞いたらアイツの前で泣くかもしれないけど。


でも、それでも、あたしの好きな人には幸せになってほしい。


「……なんか、話聞いてもらったらスッキリした。
アイツが、付き合っても大丈夫。


話聞いてくれてありがとね」


あたしは彼女にニコッと微笑んだ。


彼女はまだ不満そうな顔をしていたけど、あたしが大丈夫って言ったら、それならって渋々諦めた。