好きになってごめん
そうだよ。あんたのせいで泣いたんだよ。


でも、そんなこと言えるわけないでしょう?


あんたを傷付けたくないし、告白をする勇気もないあたしには、あんたに“告白しないで”なんて言えないし。


「なんでもいいじゃん。……ただ、悲しくなっただけだよ」


「なんで悲しくなったんだよ?……やっぱり、俺のせい?」


あまりにもしつこく聞いてくるから、段々腹が立ってきた。


「…………」


「なぁ、聞いてる?なんでだよ?」


そうアイツが言った瞬間、あたしは机をバンッて叩いて、大きな声でアイツに怒ってた。


「あーもう、しつこい!!あんたには関係ないって言ってんでしょ!?


これ以上聞かないで!!」


あたしはアイツにそう言うと、そのまま教室を出ていった。










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