好きになってごめん
走って走ってたどり着いた場所は保健室だった。


あたしは保健室のドアを開いて中に入る。


「あら、どうしたの?」


「ちょっと体調悪いんで休ませてください……」


そう言って先生の返事も聞かずにベッドに転がりこむ。


「はぁ………」


寝転がりながら、大きなため息をついた。


その瞬間に、アイツの台詞が蘇ってきて。


「……うっ……グスッ……」


アイツの言葉に辛くなって。


苦しくて、苦しくて。


あたしの恋は、一生報われないんだって思った。


………幸せな恋だったらよかったのに。


なんであたしは、アイツを好きになったんだろう?


こんなに辛い恋だなんて、思ってもなかったのに。


なんで、アイツを諦められないんだろう?










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