好きになってごめん
「ほら、行くぞ!」


おばさんとまったりしてたら、準備が終わったアイツが上から降りてきてあたしにそう言う。


「あ、はーい!おばさん、お茶ありがと!!


んじゃ、いってきま〜す!!」


アイツもいってきますと言って、おばさんの返事を聞くと元気よく家を出た。


アイツの家に毎朝押し掛けるのは、日常茶飯事。
準備が遅くて待ってられないときに、いっつもあたしはアイツの部屋に入って急かすんだ。


ときどきあたしの家に来ることもあるけど、滅多にない。
どちらかと言えば、あたしがアイツの家に行くことが多いんだよね。


「お前、母さんとなに話してたの?」


「んー?あんたの悪口」


「うわ、ひでー!それ本人に言うかぁ?」


「嘘だよ。なに本気にしてんの」


なんて言いながら、あたしはケラケラと笑う。










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