好きになってごめん
「うん。マジ、サンキューな。俺のこと応援してくれて」


「全然!いっつも一緒にいたあんたには、幸せになって欲しかったもん。


………あ、遅れるからはやく行こっ!!」


あたしはそう言って走り出した。


そうでもしなきゃ、アイツに泣き顔をまた見せそうになったから。


春。


桜が舞う、暖かく優しい季節。


一年前の春は、すごくウキウキしていたはずなのに、今年の春は、すごく辛い春になった。


暖かく優しいはずなのに、神様はあたしには優しくなかったみたい。


………ねぇ、神様?


あたしは、アイツへの恋心を忘れなくてはいけなくなりました。


あたしは、アイツを好きになっては駄目だったということでしょうか?


たくさんの希望をもって入学したあの日から一年。


………春。


あたしの恋は、終わってしまった。










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