龍とわたしと裏庭で⑤【バレンタイン編】
4
圭吾さんが、凍りついたように固まった。
どうしたの?
いつも嫌になるくらい誘うのに
待たせ過ぎた? やっぱり優月さんみたいな大人の女性がいいとか?
「えーと……ダメならいいけど」
「待って!」
圭吾さんは慌てて言った。
「志鶴? 自分が何を言ってるか分かってる?」
「分かってる」
「もしも……もしも、僕のためとかそういう理由なら、やめてくれ。無理をさせてまで抱きたくはない」
あー、そういう事?
「無理してる訳じゃない。今日がバレンタインデーだから、愛を告白する日だから、圭吾さんに告白しているの」
圭吾さんは混乱したように前髪を掻き上げた。
「僕に何をされるか分かってる?」
「分かってる」
たぶんね
分かってると思う
ちょっと怪しいけど
どうしたの?
いつも嫌になるくらい誘うのに
待たせ過ぎた? やっぱり優月さんみたいな大人の女性がいいとか?
「えーと……ダメならいいけど」
「待って!」
圭吾さんは慌てて言った。
「志鶴? 自分が何を言ってるか分かってる?」
「分かってる」
「もしも……もしも、僕のためとかそういう理由なら、やめてくれ。無理をさせてまで抱きたくはない」
あー、そういう事?
「無理してる訳じゃない。今日がバレンタインデーだから、愛を告白する日だから、圭吾さんに告白しているの」
圭吾さんは混乱したように前髪を掻き上げた。
「僕に何をされるか分かってる?」
「分かってる」
たぶんね
分かってると思う
ちょっと怪しいけど