龍とわたしと裏庭で⑤【バレンタイン編】
自分の方が後にインフルエンザにかかったくせに


おかしいほど過保護な圭吾さんに、わたしはそっともたれかかった。


「疲れた?」

圭吾さんが慌てたように言う。


「ううん」


大好きだからよ


あなたを笑顔にするためには、どうしたらいいのかしら?


わたしにも、プレゼントの意味が分かってきた気がする

物は何であってもいいの

その人の事をいっぱい考えて、その人の笑顔を思い浮かべながら選ぶのよ

大切なのはその人を思うって事なんだわ


圭吾さんのこと、いっぱい、いっぱい思おう


天から降り続く雪のように


そうしたら


きっとわたしの愛は、花のように圭吾さんを包み込むわ


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