龍とわたしと裏庭で⑤【バレンタイン編】
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常盤さんと一緒にいた女性は、大きな建設会社のお嬢さんで、『結婚を前提としてお付き合いしている人』って紹介された。
でも、常盤さん
この人、自分の話ししかしないよ
常盤さんだって、ずっと退屈そう
それでいいの?
わたし、不思議そうな顔をしていたのかも。
「君は別の世界に住んでいるんだね」
常盤さんは苦笑いを浮かべて言った。
「羽竜がうらやましいな。帰ったら、よろしく言っておいて」
わたしはうなずいた。
「わたし達、これからジュエリーを見に行くの」
そう。わたし達はこれから、バレンタインのギフトパッケージを見に行くのよ。
「あなた、いいわね。羽竜さんなら何でも買ってくれるでしょう?」
「ええ」
でも、わたしは圭吾さんさえ側にいてくれればいいの
「すげえ女」
常盤さん達の背中を見送りながら、悟くんがつぶやいた。
でも、常盤さん
この人、自分の話ししかしないよ
常盤さんだって、ずっと退屈そう
それでいいの?
わたし、不思議そうな顔をしていたのかも。
「君は別の世界に住んでいるんだね」
常盤さんは苦笑いを浮かべて言った。
「羽竜がうらやましいな。帰ったら、よろしく言っておいて」
わたしはうなずいた。
「わたし達、これからジュエリーを見に行くの」
そう。わたし達はこれから、バレンタインのギフトパッケージを見に行くのよ。
「あなた、いいわね。羽竜さんなら何でも買ってくれるでしょう?」
「ええ」
でも、わたしは圭吾さんさえ側にいてくれればいいの
「すげえ女」
常盤さん達の背中を見送りながら、悟くんがつぶやいた。