龍とわたしと裏庭で⑤【バレンタイン編】
「ああ、十中八九。大丈夫? しづ姫」
「うん」
「生霊って?」
美月がキョトンとして言った。
「人じゃなかったんですか?」
「美月ちゃん、見えたの?」
「はい。陰になってましたけど」
「まずいな」
悟くんは顔をしかめた。
「しづ姫や美月ちゃんにも見えたとなると、かなり強い生霊だぞ」
「け、け、圭吾さんを呼んで。すぐに来てもらって。大変なの」
狙われたのはわたしじゃない
あの霊は間違いなく言った。
――あなた、道隆くんの恋人?
常盤さんだ
「うん」
「生霊って?」
美月がキョトンとして言った。
「人じゃなかったんですか?」
「美月ちゃん、見えたの?」
「はい。陰になってましたけど」
「まずいな」
悟くんは顔をしかめた。
「しづ姫や美月ちゃんにも見えたとなると、かなり強い生霊だぞ」
「け、け、圭吾さんを呼んで。すぐに来てもらって。大変なの」
狙われたのはわたしじゃない
あの霊は間違いなく言った。
――あなた、道隆くんの恋人?
常盤さんだ