【短編集】君に届いてほしいから─冬─







でもそんな身軽なお守りちゃんも誰かに運よく拾ってもらったらしい。



「あ、すいませ~ん!」






……ん?





あれはもしかして…



「な、仲崎!?」






「お、白石じゃん!これお前の?」





あたしはぶんぶんと頭を振って手を伸ばす。





……けど届かない。







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