【短編集】君に届いてほしいから─冬─





「やっぱさーこの時期っつったらさー…ホットココアしかないっしょ!」




ピーーーーーーーー。


「あ……」



思わず漏れた彼女の声。
もちろん声だって聞いたことない。



そのはずなのに。


「はっまじ!?売り切れ!?俺の前で!?」


「…大和うるさい。」



根拠のない『もしかしたら』が渦巻く。




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