【短編集】君に届いてほしいから─冬─




……それよりも。



「何見てんの。趣味悪いよ。」


「げ…バレちゃってた?」




ドアからはみ出てたからね。


よくあれで隠れてるつもりになったよ。





「佐々木さん、ありがとう。」



佐々木さんがふるふると首を振ったのを見て、俺は大和の腕を掴んで教室へ入った。




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