【短編集】君に届いてほしいから─冬─





「もー由宇ちゃん聞いてないでしょ!」



「……聞いてる聞いてる。」



・・・



何の返事もない。



さすがに顔を上げると一瞬大和がニヤッと笑ったのが見えて、そのまま一気に世界がぼやけた。




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