【BL】独占禁止!!


「なぁ…蓮…」

「ん?」

「お前ってどういう存在?」

「あー…まぁこの学校ん中じゃ絶対的な存在。」

いぁいぁ…普通に言われても。

「じゃあ俺、やっぱタメ語は控えさせてもら…「何?」…いません(泣)」


「ん。」

あんな怖い笑み見せられたら嫌とか言えねぇし…(泣)


「あー、もう座って良いぞー」

蓮の一声で全員が一斉に席につく。

すっげぇ~…


「んじゃ、俺行くわ。」

関心していると、ひらっと手を振って教室から出ていく蓮。


「えっ、えぇ!?ちょっ、蓮!!!!」

慌ててあとを追いかけようとするが、既に蓮はエレベーターに乗っていて今から走っても追い付けそうに無いから諦めた。


「何なんだよあいつ…」

はぁ~っとため息をついてから顔をあげると―――…


ヤバい。

皆の視線が痛すぎる。

けど、

『一々構ってられるかっ!!』

蓮は凄い奴なんだ。そんな奴に今日入学したばかりの俺がタメ語何かで話していたら誰だって不思議な目で見てくるのは当然だ。


『よしっ!!とりあえず席につこう…』


空いている場所を探す。

「あー、お前朝霧晴?」


一番後ろの列から1人手を挙げて俺の名前を呼ぶ奴。

「あっ、あぁ…」

俺が答えるとそいつはニッコリ微笑んで。


「お前の席ここだよっ!!」

指を指している場所はそいつの隣。


一番後ろの列の窓側だ。

「ありがとうっ。」


場所が分かった俺はタタッと軽く小走りでその席へ向かう。


席につく。

一息ついてほっとしていると、あることに気付く。

『……何だ?何かさっきから隣から何か物凄い視線が…』


そう思ってチラリと横目で見てみる。


「―――!!!」

バッチリ目があった。


「あはは~…あの、何?」


「あっ、わりぃ!お前綺麗だから見とれてたっ!!」


「はぁあっ!?」


何だこいつ!?
俺は男だぞっ?

ましてや俺が…綺麗!!?





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