【BL】独占禁止!!
3.ホント上手いね

「おはよ、晴!」
「おー、はよー龍也!」

いつもと何ひとつ変わらない朝。
俺たちはそんな朝に相応しいような、いつも通りの挨拶を交わす。

「…」
「何?どーした、龍也?」

龍也が何か言いたげな様子で口を尖らせている。

「…や、別に…。」
「別にって顔してねーぞ、お前…」

そう言うと恐る恐る上目遣いでこちらを見上げてくる龍也。

な、何だぁ?!

「お、俺と晴さ、仮だとしても付き合ったのになんか…なんつーか、いつもとかわんねーなー、みたいな…?」

何でそこで疑問形にするよ。
てか、
「当たり前だろ?付き合ってるっつー感じねーんだし。」

俺が好きなのは…
あいつだけだし…。

「じゃあさっ!」
大きな声を出すと同時に掴まれた腕。
「どんな事したら俺と付き合ってるって自覚してくれんの?」

…そんな真剣な目で問わないでくれ。
俺が答えられる訳ねーだ…「そっか。」

「…え?」

「エロい事してねーからだ…」

え"?!

「だから晴は自覚してねーんだ!」

はぁっ?!

「ちょ、ちょっと待て龍也!違う、それは絶対違うと思うぞ!!!」

「いや、そーだ!分かった、晴、お前今日の放課後時間あるか??」
「お、おぅ…」

て、アホか俺はっ!!
何答えてんだよっ!!嘘でも予定作って時間ねーって言っとけよ!!

「んじゃあ、今日の放課後なっ!」
「あ、ちょっ、待っーーー…」



…行ってしまった…。



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