【BL】独占禁止!!
マジかよ!?
そんなこんなでいつも通りの日常が戻ってきた訳なんだけど、まだまだ問題は残っていた訳で。
放課後廊下を歩いていると後ろからかかった声。
その声は少し懐かしいもので…
「…ヨースケ…」
「久しぶりだな、晴。」
ヨースケとは体育大会のあの日以来会っていなかった。
又後で、と言って別れた後、結局会う事は無かった。
「記憶喪失になってたって聞いたけど、もう大丈夫なのか?」
「ぇ、あ、うん…。もう大丈夫!それに記憶喪失になってたのも蓮に関する事だけだったし…」
“蓮”と言う言葉を聞くと少し眉間に皺を寄せたヨースケ。
「お前、まだ蓮様と付き合ってんのか?」
突然の質問に「へぁ?」何て間抜けな声を出してしまう。
俺、恥ずかしい〜…。
「変な声出て恥ずかしがってるとこ悪いんだけど、早く答えて。」
「何でそんな急かすような…」
しかもきっちり心情よまれてるし。
「良いから早く。」
そんな咎めるような目で見なくてもさ…
「付き合ってる、よ…」
ボソボソと小さな声で答える。
2人の間に流れた暫くの沈黙は、一瞬の筈なのに凄く長く感じた。
「…いい加減別れろ。」
ヨースケの口から発せられた思いも寄らない言葉に、俯いていた顔をあげる。
「なっ、何でお前がそんな事言うんだよ!!」
「お前に蓮様が釣り合うと思ってんのか?」