【BL】独占禁止!!


ん?

「違うのか?」

「違うにきまってんだろぉが馬鹿っ!!」

な、何か龍也顔赤ぇ…
これはもしや!!

「て、照れてんの??」
「照れてねーっ!!恥かしいだけだっ!!」.

おぉ、耳まで真っ赤(笑)


「俺が言いたかった事はだな、俺も1人の男として見て欲しいっつー事っ!!」

「あぁ~…そういう事か!!」

「ーーったく、馬鹿っ!!!」

何かさっきから馬鹿しか言われてねー気がすんだけど泣


最後に言葉を発してから龍也は胡座をかいた体勢で頭を抱え込んでいる。

『こいつってほんと可愛いよなぁ…』

そんな事をまた思っていた時、ふと思い出した。

『一週間以内に龍也(あいつ)と別れらんなかったら…お仕置きだ』

「ーーーーーっゔ!!!!!!!」

ガバッと勢いよく起き上がる。
隣では驚いた顔をしている龍也。

ど、どぉしよぉおおおおおお!!!!俺っ!!
蓮との約束すっかり忘れてたぞっ!!

あの時のお仕置きでも怖かったのに、今度のお仕置きはどぉなるんだ…?
…ぜってー怖えー!!泣

「あ、あの、晴?急にどおしたんだよ?」

急に泣きそうになっている俺に遠慮がちに声をかける龍也。


そこで俺はハッとする。


『ちょっと待てよ…龍也は俺を振り向かせる?為の期間が欲しいって言っただけで付き合うとは言ってねーよな…。てことは、別れた事になるんじゃね?』

とまぁ意味不明な事を思った俺は一気に元気になる。

「何でもねーよっ!それより龍也、」
「ん?」

「一ヶ月のチャンスの話、俺別にいーよっ」

「ーーーっ!!本当かっ、晴!?」

俺の言葉を聞いた途端、俺以上に元気になった龍也。

付き合う訳でもねーのに、何がそんなに嬉しいんだ?

「ほんとだよ(笑)」

答えるとぎゅーっと抱きしめてきた。

『こいつほんと可愛い…「俺、一ヶ月のチャンスの間に晴に相応しい彼氏になれるよう頑張るからっ!!」』

「おぅっ!」

相応しい彼氏になれるよーに、かっ…。






…て、




え?





< 85 / 174 >

この作品をシェア

pagetop