君とこんぺいとう
しばらく歩いたところで田代くんは私を振り返った。
「大丈夫か?」
「うん…」
別れてから何か月か経つというのに
隼人と茜さんが一緒にいるところを見ただけで
私の心はかき乱された。
黙り込んだ私を田代くんは覗き込んだ。
「小川、泣いてる?」
「え…?」
私はそう言われて、初めて自分が泣いていることに気付いた。
「ごめん…」
自分の涙に驚いて、顔を隠そうとした時だった。
「田代くん…?」
私は気がつくと田代くんの腕の中にいた。
「もう忘れろよ」
田代くんの声が耳元で聞こえた。
「里中のことはもう忘れろ」
我に返って彼の腕から逃れようとする私を
田代くんはますます強く抱きしめた。
「お前のそばには俺がいるから」
「大丈夫か?」
「うん…」
別れてから何か月か経つというのに
隼人と茜さんが一緒にいるところを見ただけで
私の心はかき乱された。
黙り込んだ私を田代くんは覗き込んだ。
「小川、泣いてる?」
「え…?」
私はそう言われて、初めて自分が泣いていることに気付いた。
「ごめん…」
自分の涙に驚いて、顔を隠そうとした時だった。
「田代くん…?」
私は気がつくと田代くんの腕の中にいた。
「もう忘れろよ」
田代くんの声が耳元で聞こえた。
「里中のことはもう忘れろ」
我に返って彼の腕から逃れようとする私を
田代くんはますます強く抱きしめた。
「お前のそばには俺がいるから」