君とこんぺいとう
恋焦がれて
隼人と茜さんに会ったことも
田代くんに好きだと言われてキスされたことも
どちらもあまりに突然でショックが大きすぎた。

自分のキャパを超えた出来事が連続したせいか
私は次の日、高熱を出してしまった。
それでも会社を休めず
朦朧とする頭のまま出社して仕事をこなした。

「小川、大丈夫か?」

昨日のことを思い出して
田代くんの顔がまともに見られない。

「…うん、大丈夫」

私は短く答えると仕事に集中した。

なんとか夕方まで持ちこたえたものの
定時になるころには歩くだけでふらふらだった。

(タクシーで帰ろうかな…)

そう思って、会社のエレベーターに乗ろうとした時
突然体の力が抜けて私はその場にへたり込んだ。

「大丈夫か?!」

ふいに誰かに支えられるのを感じた。

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