君とこんぺいとう
そう言った瞬間、重なる唇。

息もできないほどの情熱的なキスの嵐に
隼人の気持ちを感じて、また涙があふれてきた。

「萌…ずっとこうしたかった…」

口づけの合間に隼人が吐息とともに漏らす言葉が
私の心を震わせる。

「…んっ…隼人っ」

隼人の唇が首筋から鎖骨に移動するのを感じた。

触れられた場所が熱を持って体が疼く。

「萌を抱きたい」

見つめられて言われた言葉に顔が熱くなる。

恥ずかしくてうつむく私を抱き上げると
隼人はベッドまで運んだ。

「隼人…」

「俺…おかしくなりそうだ」

いつもと違った余裕のない表情。

「萌が欲しくてたまらない」

隼人は気持ちをぶつけるように私を抱いた。

身を任せて、私も思いのたけを込めて
彼を抱きしめる。

「隼人…大好き。私には隼人だけ…」

「俺にも萌だけだよ…。もう離さない」

お互いの存在を体中で感じながら
私たちは一晩中、抱き合った。

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