君とこんぺいとう
「手術が終わったら、茜にちゃんと言うから」

昼食を一緒にとりながら、隼人は言った。

「それまで俺を信じて待っていてほしい」

もう何も不安なことはなかった。私は隼人を信じていたから。

「うん。待ってる」

うなずいた私に隼人は優しく微笑んでくれた。

「私も、ちゃんとするから…」

何のことか分からない様子の隼人を
まっすぐに見つめる。

「田代くんに自分の気持ちをちゃんと伝えるから」

隼人は私を愛しそうに見ると、軽くキスをくれた。

< 132 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop