君とこんぺいとう
部屋に入ると
隼人は定位置となったソファの左側に座った。

いつもより口数が少ないことが気になって
私は隼人の隣に座った。

「隼人?疲れた?」

私は心配になって隼人をのぞきこんだ。

隼人は切なそうな視線で私をとらえる。

「萌、関口と何話してた?」

「え…?」

突然、関口くんの名前が出たことに私は驚いた。

「どうして…?」

隼人は私の手を握った。

「もしかして告白とかされなかった?」

私は言いあてられて言葉につまった。

「やっぱりそうか」

「でも、私付き合ってる人がいるって言ったから」

「俺、知ってたんだ。関口が萌のこと好きだって」

隼人は溜息をつくと言った。

「だから、萌が関口といたって聞いてピンときた」




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