君とこんぺいとう
その日から、私は仕事をより意欲的にこなした。

週末も隼人と会えない時間は
以前から興味があったヨガを始めたり
料理の腕を磨いたり、自分の時間を楽しむようになった。

「最近、萌はますますきれいになった」

久しぶりに隼人の家でくつろいでいたとき
ふいに彼がつぶやいた。

「え?」

「なんだか、キラキラしてるんだ。
仕事もすごく頑張ってるし、会社で萠を見ると俺も元気になる」

隼人は私を見て微笑んだ。

「そうかな」

隼人の言葉はとてもうれしかった。

「隼人が毎日大変そうだから
私は自分のことはちゃんとしなきゃって。
隼人に心配かけたくないし」

隼人は私の髪をなでた。

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