君とこんぺいとう
「私たち、ずっと同じ課だもんね」

私がそう言うと彼はふっと笑った。

「そういう意味じゃないけどな」

「え?」

「今日は俺の話はいいから。
ほら、もっと食べろ」

「う、うん」

私は誰かに打ち明けられたせいか
少し気持ちが軽くなっていた。

「たくさん話したらお腹すいてきた。
たくさん食べてかえろうかな」

「だな」

私は久しぶりに食事を楽しめた。

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